あまむら @amamiura 342日前 編集 梅雨入りしました。SAD狡噛夢のSSS名前変換あり。デフォルトは「苗字」「なまえ」#夢小説″雨が降っています″(狡噛ver.)続きを読む ひどい雨だ。梅雨の知らせをメディアで見た日から数日と経つが、連日の雨で気分も上がらない。 特に今日は降水確率100パーセントに加えて、傘マークがくるくると回っていた。つまりは強風で傘が煽られる恐れもあるということだ。 こんな日によりによって狡噛と二人だけの捜査とは、となまえは思う。 狡噛とは、捜査中以外にそう話したことが無い為、他の捜査官と共に行動する時より緊張してしまうのだ。 何となく、気さくに話しかけて良いような雰囲気に思えず、今日の移動中の車内でもほとんど会話という会話はせずに目的地の駐車場にたどり着いた。 外は相変わらずの雨。今の時間は少しだけ勢いが落ち着いたように感じる。 車内後部座席下に置いてあった二本ある内の一本の傘を狡噛から受け取ったなまえは、車内から降りると雨に濡れないようにすぐに広げた。「──その傘、壊れてるのか?」 同じく外で傘を差した狡噛に突然そう言われて、「え?」と振り返れば、彼はこちらを見ている。 広げた傘に視線を戻すと、形が変形して穴も空いている。 驚きのあまり目を丸くさせると、こちらを見つめる狡噛と再度目が合った。「あー……。そうみたいですね。まぁ、そこまで強い雨でもないので、私、向こうまで走って行きますよ」 見窄らしい傘の有り様に、羞恥心が込み上がっていたが、平然を装ってそう返した。 壊れた傘を畳んだなまえは、傘を後部座席に仕舞うと、目的地施設の屋根を目指して走る事にした。 狡噛に気さくに「傘に入れてくれませんか?」なんて言えるわけない。だって、何となく怖い雰囲気なんだもん、狡噛さん。と思う。 今なら大した雨でもないし、少しぐらい濡れてもいいか、と走り出した直後、足元が滑る。 悲鳴を上げ、転倒を覚悟して目を閉じた時、自分の体が地面に叩きつけられていない事に気づいた。 何が起きたか分からずに恐る恐る瞼を開くと、狡噛の顔が目の前にあり、小さく「ひっ」と声が出てしまった。「そそっかしい」と低い声がすぐそばで聞こえた後、狡噛はなまえを軽く抱き上げて立たせた。 傘を投げ出してこちらへ駆け寄った狡噛が、転びそうになったなまえの体を受け止めていたのだ。「怪我はないな。滑りやすいから気をつけろ」 そう声を掛けられ、羞恥心のあまり、なまえは狡噛の顔をまともに見られなかった。「すみません。狡噛さん濡れちゃいますよね」「それはお前も同じだ」 傘を拾って持ち直し、呆れたように言った狡噛の言葉に、「私は大丈夫です」と返しつつ気まずさで背を向ける。すると、背後から傘がなまえの身を包んだ。狡噛が傘の中に自分を入れてくれた事に気づく。「傘が一本あるなら、お前も入ればいい。少し狭いかもしれないがな」「あ、いえそんな……。ありがとうございます」 申し訳なさを感じつつ、狡噛の方へと振り返り見上げると至近距離で目が合った。「今度は滑って転ばないように。足元に気をつけろよ、苗字」 小さく口角を上げて不意に呼ばれた事で、心臓が跳ね上がり、顔に熱を感じていた。 今まで聞いたことのない彼の穏やかな声音に、恥ずかしいような、嬉しいような、何と表して良いか分からない感情。「雨が強くなる前に行くぞ」と続けた狡噛に、「は、はい」と緊張したまま言葉を返していた。 畳む 2023年6月7日(水) 20:53:13 : No.108を編集
あまむら @amamiura 1日前 編集 呪術本誌259話ネタバレ感想続きを読む脹相が虎杖君を守って迎えた最期は本人にとって全く悔いのない最期だったと思います。弟を独りにしてしまう事をずっと気にかけていて、心残りだったけれど、虎杖君本人の口から直接答えが聞けたことも、救いがあって個人的には良い最期だったのではないかなと思いました。普段別ジャンルの事はあまり書かないのですが、実は脹相は私にとって呪術の中で一番推していたキャラだったので、喪失感がすごくて書き綴ってしまいました。もう彼の活躍が現在として描かれなくなるのかなぁと思うと本当に寂しい。けれど弟の為に命を張って「兄」として命を賭けて全うできた事は、本人が望んだ未来でもあったのだと思います。お兄ちゃん、本当にありがとう。畳む 2024年5月13日(月) 05:52:46 : No.238を編集
あまむら @amamiura 150日前 編集 来週か再来週の呪術廻戦アニメで脹相の「全力でお兄ちゃんを遂行する!」が見られるのかなー 2023年12月16日(土) 22:08:45 : No.235を編集
あまむら @amamiura 163日前 編集 そろそろサイト改装したくなってきたし須郷さんも描きたい欲もあるし少し引きこもっていたい気分でもある 2023年12月3日(日) 18:56:54 : No.232を編集
あまむら @amamiura 163日前 編集 配送遅れててやっと届いた〜ポスカ欲しかったのでノイショで買いました。これ一冊で過去のnew type記事も読めるのは嬉しいですね。 2023年12月3日(日) 16:16:43 : No.231を編集
あまむら @amamiura 165日前 編集 一時めちゃくちゃハマってたウォーキングデッド、ダリルのスピンオフあったの知ってテンション上がってる……!主役のリックが退場してから観てなかったけど久しぶりに見ようかなぁ。飛ばして観てストーリーわかるかな。 2023年12月1日(金) 19:35:27 : No.230を編集
あまむら @amamiura 177日前 編集 ほぼ同じ内容で制作時間のみでみると夢漫画2ヶ月くらい夢小説1時間くらい私が漫画初心者というのもあるけどこのコスパの差に愕然となる。漫画は次はもう少しシンプルにやってもいいかなと思いました。塗りに時間かかりすぎて……。 2023年11月19日(日) 20:03:50 : No.228を編集
あまむら @amamiura 177日前 編集 夢漫画完成したのでぷらいべったーに投稿しました。もし興味あったらTwitterから見てみてください。(※顔有り夢主)同時に名前変換付きの小説版も投稿してます。……やり切った。満足。 2023年11月19日(日) 19:59:13 : No.227を編集
あまむら @amamiura 178日前 編集 漫画9割くらい完成してプラスαだけ。早ければ明日か、無理なら来週に。自己満の極み。長かったー(2回目)地雷配慮でワンクッションつけるあとはベッターかポイピクかどうしよう 2023年11月18日(土) 19:28:59 : No.226を編集
あまむら @amamiura 191日前 編集 進撃の巨人視聴済み。アニオリシーンが結構追加されてたのと、アルミンとエレンの記憶の中の再会シーンセリフが変わってて良かった。あそこ漫画だと結構わかりにくいシーンかなって思ってた。エレン一人に罪を被せないように「一緒に地獄に落ちよう」ってアルミンのセリフは本当に良い……。 2023年11月5日(日) 06:23:51 : No.222を編集
あまむら @amamiura 192日前 編集 進撃今日最終回か……。漫画も何回も読んでるし結末知ってるけど絶対泣く。何度でも泣いてしまう。眠くてリアタイできないだろうから明日見ようかな 2023年11月4日(土) 20:46:15 : No.221を編集
あまむら @amamiura 193日前 編集 あの花が咲く丘で〜はあらすじ読んだ限り戦時中の日本へ現代の女の子がトリップして……な話でとても夢小説感を感じてしまって手が伸びた。続編もあるので面白かったら続きも読む 2023年11月3日(金) 20:23:48 : No.218を編集
あまむら @amamiura 193日前 編集 牛乳石鹸のブックカバーゲットしおりが石鹸でとてもかわいい本はあらすじ読んで気になったのを購入 2023年11月3日(金) 20:19:27 : No.217を編集
あまむら @amamiura 199日前 編集 漫画進捗上げたけど許せるレベルではない変なとこ見つけてしまったのでこっそり消した〜 2023年10月28日(土) 18:56:13 : No.215を編集
あまむら @amamiura 206日前 編集 牛乳石鹸の文庫カバーがめちゃかわいいし欲しい近所の本屋さんで貰えそうなので久しぶりに文庫本買おうかな 2023年10月21日(土) 16:48:43 : No.212を編集
あまむら @amamiura 208日前 編集 SNS続きを読むずっと前に一応登録だけしてたピクモフ(男女CP専用SNS)退会例の流出事件あった時に思い出して使用してないし退会しようとしようとして今日に至りましたパスワード共通にしてたものが多かったから一気に変更するきっかけになったかな、と。Xもそのうち有料化するのかな既存のアカウントも有料化になったらやめ時かもしれないなでも公式情報もX使用してる企業多いんですよね畳む 2023年10月19日(木) 20:27:21 : No.211を編集
あまむら @amamiura 212日前 編集 3P目終了。描き忘れ発見なので付け足すだんだん漫画創作は理解してきた気がするけど画力は足りてないな 2023年10月15日(日) 18:01:24 : No.210を編集
名前変換あり。デフォルトは「苗字」「なまえ」
#夢小説
″雨が降っています″(狡噛ver.)
ひどい雨だ。梅雨の知らせをメディアで見た日から数日と経つが、連日の雨で気分も上がらない。
特に今日は降水確率100パーセントに加えて、傘マークがくるくると回っていた。つまりは強風で傘が煽られる恐れもあるということだ。
こんな日によりによって狡噛と二人だけの捜査とは、となまえは思う。
狡噛とは、捜査中以外にそう話したことが無い為、他の捜査官と共に行動する時より緊張してしまうのだ。
何となく、気さくに話しかけて良いような雰囲気に思えず、今日の移動中の車内でもほとんど会話という会話はせずに目的地の駐車場にたどり着いた。
外は相変わらずの雨。今の時間は少しだけ勢いが落ち着いたように感じる。
車内後部座席下に置いてあった二本ある内の一本の傘を狡噛から受け取ったなまえは、車内から降りると雨に濡れないようにすぐに広げた。
「──その傘、壊れてるのか?」
同じく外で傘を差した狡噛に突然そう言われて、「え?」と振り返れば、彼はこちらを見ている。
広げた傘に視線を戻すと、形が変形して穴も空いている。
驚きのあまり目を丸くさせると、こちらを見つめる狡噛と再度目が合った。
「あー……。そうみたいですね。まぁ、そこまで強い雨でもないので、私、向こうまで走って行きますよ」
見窄らしい傘の有り様に、羞恥心が込み上がっていたが、平然を装ってそう返した。
壊れた傘を畳んだなまえは、傘を後部座席に仕舞うと、目的地施設の屋根を目指して走る事にした。
狡噛に気さくに「傘に入れてくれませんか?」なんて言えるわけない。だって、何となく怖い雰囲気なんだもん、狡噛さん。と思う。
今なら大した雨でもないし、少しぐらい濡れてもいいか、と走り出した直後、足元が滑る。
悲鳴を上げ、転倒を覚悟して目を閉じた時、自分の体が地面に叩きつけられていない事に気づいた。
何が起きたか分からずに恐る恐る瞼を開くと、狡噛の顔が目の前にあり、小さく「ひっ」と声が出てしまった。
「そそっかしい」と低い声がすぐそばで聞こえた後、狡噛はなまえを軽く抱き上げて立たせた。
傘を投げ出してこちらへ駆け寄った狡噛が、転びそうになったなまえの体を受け止めていたのだ。
「怪我はないな。滑りやすいから気をつけろ」
そう声を掛けられ、羞恥心のあまり、なまえは狡噛の顔をまともに見られなかった。
「すみません。狡噛さん濡れちゃいますよね」
「それはお前も同じだ」
傘を拾って持ち直し、呆れたように言った狡噛の言葉に、「私は大丈夫です」と返しつつ気まずさで背を向ける。すると、背後から傘がなまえの身を包んだ。狡噛が傘の中に自分を入れてくれた事に気づく。
「傘が一本あるなら、お前も入ればいい。少し狭いかもしれないがな」
「あ、いえそんな……。ありがとうございます」
申し訳なさを感じつつ、狡噛の方へと振り返り見上げると至近距離で目が合った。
「今度は滑って転ばないように。足元に気をつけろよ、苗字」
小さく口角を上げて不意に呼ばれた事で、心臓が跳ね上がり、顔に熱を感じていた。
今まで聞いたことのない彼の穏やかな声音に、恥ずかしいような、嬉しいような、何と表して良いか分からない感情。
「雨が強くなる前に行くぞ」と続けた狡噛に、「は、はい」と緊張したまま言葉を返していた。
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